アレック・ウェック – 変化の革命

難民からスーパーモデルへ、根気強い人道主義者にして世界的なアイコン。 アレック・ウェックが、18歳でスカウトされた時の事、彼女が世界の大きな問題に光を当てなければならないと感じている理由、そして、美しさの秘密について H&M Magazine に語ってくれました。

「一発屋になるつもりはないわ。これは、短期間では終わらない、 長期にわたるものよ。」

90年代半ば、モデルとしてのキャリアを追いかけようと決心した時、アレック・ウェックの気持ちは固まり、未来のビジョンも明白になりました。 彼女は山を動かすほどの強い意志と情熱をもち、機会を与えられれば、自分が何をすべきかを分かっている女性です。 現在、彼女は複数の団体で働いており、H&M Conscious Foundation のアンバサダーも務めています。

「モデル業は私にとってお金のためでも名声のためでもないわ、重大な問題に光を当てるためにその場を活用するためよ。 あれは1996年のことだけど、私はエージェントにこう言ったの『これからこの問題に光を当てるために私に力を貸してちょうだい。 私は脱出できた、私の家族も。でも南スーダンにはまだそれができない人々が大勢いるの』世界はそのことを知る必要があるわ。」

彼女は自身が難民となった体験から、否応なく故郷を捨て、親類縁者を残して遠く離れた地へ安全を探しに行かねばならない辛さを知っています。 1977年、南スーダンに生まれたアレック・ウェックは、1983年に内戦が勃発した直後、家族と共に故郷を離れました。 14歳の時、彼女たちは安らぎの地を求めてイギリスへ渡ります。それから5年後、ロンドンのクリスタル・パレス・パークでモデル事務所にスカウトされたのです。

モデル業は私にとってお金のためでも名声のためでもないわ、重大な問題に光を当てるためにその場を活用するためよ。


アレック・ウェック
 

「私はモデルなんていう仕事があることも知らずに育ったわ。 スカウトされた時は、南スーダンから出てきて5年経って、やっとロンドンや新しい文化と言葉になじんできたところだったの。 スカウトマンに電話番号を聞かれて、電話越しにあなたはこの業界に入るべきだって言い続けていたわ。」

アレック・ウェックがモデルをはじめたころのファッション業界は、いろんな意味で、今とはずいぶん違っていました。 例えば、どのデザイナーやレーベルのウィッシュリストにも名を連ねる一群のモデルたちがいました。名前を挙げるとシンディ(・クロフォード)、ナオミ(・キャンベル)、リンダ(・エヴァンジェリスタ)、クラウディア(・シファー)、クリスティー(・ターリントン)らです。 その特殊なグループに入り、リスト入りしたいと思うなら、何か卓越したもの、何か特別なもの、そして何か新しいものが無くてはなりませんでした。 それがまさにアレック・ウェックだったのです。ゴージャスなディンカ族(註:非常に背が高い部族)の特徴をもったモデルは、当時の伝統的な美しさの基準とは大きくかけ離れていました。 

「ファッションはどんな場所からでもインスピレーションをもらうわ。だから、あらゆるカルチャーや肌の色を尊重するのも自然なことよ。 私はいつもこう言われていたの、美しさは着ている服やメイクではない、それはただ女性の持っている自然の美しさを増幅させるだけのもの。 問題は中身よ。 スティーブン・マイゼルが『アレック、ウィッグを取って。 どんな音楽が好き? ありのままの君でいてほしい』って言ったこと覚えているわ」と彼女は言って続けました、「安全な場所を探して何千マイルも歩いた経験があるので、これだって思ったの。 これは私のチャンスで、ファッションは女性のあらゆる美しさ、表現してくれるって。」

Model, author and activist Alek Wek is an ambassador for H&M Conscious Foundation. "Having walked for thousands of miles looking for safety I thought: this is it. This is my chance and fashion should represent all the different beauties of women", she says about her career.


モデルのディレクトリ、MODELS.com でアレック・ウェックについて読んでみると、彼女は業界に革命を起こし、美しさの概念を変えた女性と認められています。 それは20年前のことで、現在は、モデルを控え目にして、 ほとんどの時間を活動家または慈善活動に使って、より良い世界を築くために働いていると言っています。

仕事の動機のうち、あなたが最も心にとめているものは何ですか?
「私はいつも教育の重要性を主張しているの、特に女子の。 女子を教育すれば、家庭やコミュニティや社会を教育することになるわ。 父親に『お前はいろんなものを失うかもしれないけど、知識を失うことはない』って言われたわ。」

今年のクリスマスシーズン H&M Foundation と H&M は、国連の難民協会 UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)を経済的に支援するために、 The Gift Card That Gives Back を立ち上げました。 カードが1枚売れるごとに、同団体の「教育優先イニシャチブ」に寄付されます。これは、家を失った子供たちに学用品を提供する活動です。 アレック・ウェックが献身的なほど熱心な理由。 

私たちの多くは、世界のポジティブな変化を望んでいます。 私たちでもできることは?
「自分自身を教育すること! ネットで情報を検索すれば、あなたのスケジュールと嗜好に合った何かが見つかるわ。」
 

このインタービューは、2016年2月に H&M Magazine に掲載されたものです。
 

ALEK WEK

アレック・ウェック

AGE: 39歳

LIVES IN: ニューヨーク、ブルックリン

OCCUPATION: モデル、作家、活動家。 2014年以来 H&M Conscious Foundation のアンバサダー

BEAUTY SECRET: 寝ること、ジュースを飲む、鉄分を豊富に含んだ食品を摂る

KEEPS IN SHAPE WITH: ヨガをたくさん、それに飼っている犬と一緒に有酸素運動

INSTAGRAM: @msalekwek

H&M FOUNDATION
H&M Foundation とは、ステファン・パーソン・ファミリーと発起人ら、そしてメインオーナーである H&M が私的に出資する非営利のグローバル基金です。 この基金の目的は、人やコミュニティ、革新的なアイデアに投資することで、持続可能で前向きな変化促進し、生活環境を改善することです。

フィードに戻る
このページの先頭に戻る