レキシーとジョージアの友情、ファッション、パン

親友同士で現在編集部のミューズであるレキシー・スミスとジョージア・ヒルマーと一緒に一日を過ごし、Webサイト semaine.com も見てみました。(これを究極の友情と言わないなら、確かと言えるものは何もありません。)

レキシー・スミスとジョージア・ヒルマーはまるでずっと親友同士のようです。 ニューヨーク一のパン職人と噂されるスミス(28歳)と、モデル業をこなしながらニューヨーク大学で写真の腕を磨いている現在23歳のヒルマーを見ていると、普通なら何十年もの付き合いで、他人には言えない若気の至りを互いに知り尽くした、気の置けない間柄に見えます。 しかし、現実には見たこともないような友情が存在しています。


話は2年前に遡ります。このコンビは、それぞれの関係が崩れた後、しぶしぶ話し始めたルームメイトでした。「前の相手と付き合っていた頃、ジョージアは自分より若いモデルだと聞いていたので、彼女に興味はなかったの」とレキシーは回想しています。「だけど、その関係が終わった後、私が働いているレストランに彼女がやってきて、レシピを交換するためという口実で電話番号を交換したの」。お互いの電話番号を保存した後、固い友情とクリエイティブなパートナーシップを築き上げることになります。 それは、なんでも話せて、贅沢は要求しない関係性です。これが後押しとなり、スミスは仕事をやめ「ブレッドオンアース」という新しいプロジェクトを立ち上げる決心をしました。 二人は一緒に過ごす一日の様子を教えてくれました。大体いつも、レキシーはレシピを微調整し、ジョージアは長い間カメラをいじっては、静かに二人のやり取りを写真に収めているそうです。

この状況はSemaine が訪れたときもほぼ同じです。 レキシーが自分のアパートからウィリアムズバーグにあるジョージアのインダストリアルスタイルのロフトへ向かい、伝統的なトルコのピデを焼きながら、問題を克服する方法、グルテンフリー現象に幻滅を感じたこと、手にしたキャリアの明るい次のステージについて、二人は真剣に話し合っていました。

いつから友だちになったの?
ジョージア:「私たち、この男たちと付き合ってたの。彼らは一緒に住んでたのよ。でも私たちはまったくしゃべったこともなかったの。 それで、彼らと別れた後、私たちはお互いの存在に気付いたの」

レキシー:「ジョージアは私がレストランで働いているときにやって来て、一緒にいるようになったの。ケールサラダドレッシングのレシピを私に教わるために電話番号を教えてくれた。 その後、バレンタインデーの予定を一緒に組んだの。男は避けたかったから」

レシピを交換するためという口実で電話番号を交換したの


レキシー・スミス
 

お互いのことをどんな人だと思う?
レキシー:「ジョージアは一言で言い表せないわ。 彼女は背が高くて美しい人。でも、彼女の考えやマンネリズムは見かけとは違うことが良くあるの。 彼女は外交的で内向的、そしてとても聡明なのに知性をひけらかすことはなくて、控え目に表現するの。だから彼女のそうした面が時々人を驚かせるのだと思う。 それに彼女は好奇心も旺盛で、魔法も信じてると思うわ。 身体的には唇がぷっくりして魅力的だと思うの。柔らかくて美しくて、固い輪郭が全くないから。 それから、彼女は十代の男の子みたいな格好をしてるわ。いつもスッピンで、身長が180センチもあるの。だから、人混みでもすぐ彼女を見つけられるわよ。」

ジョージア:「ビジュアル的には、レキシーはベージュ、サンド、キャメル、トープ、ブラウン、きつね色っていうイメージね。 彼女独特の色使いと生き方があって、世界で居場所を開拓するといった大きな目標について彼女に話すと、気分が落ち着いて元気になるので有意義だと思う。 彼女は世界に多くを求めていて、私たち女性全員が闘うべき勢力に立ち向かっているけど、彼女しか持っていない気迫と辛辣さで戦っているの。 彼女の才能は世界が人々にとってどれだけ大きな存在かを見抜ける力だと思う。そして彼女にとっての悩みは、世界が人々に対して何も生み出せないことに対するフラストレーションなの。 彼女は私にとっての精神的な導師で、姉で、母親で、指導者またはアドバイザー。私たちはヘンな組み合わせね。 彼女のオーラはとても暖かくて、焼かれているパンの中にいるみたい」

今の専門分野を選んだ理由は?
レキシー:「私にとって、パンは正直。 工程と使う材料に気を配れば、出来上がりも完全になるわ。 実際に焼き上げる工程は物理的で忍耐が必要よ。いつも結果が予想できないから、外部要因の気まぐれに左右されることになるの。 それから、パンが持つコミュニケーションの面にも惹かれるのだとも思う。 安っぽい意味じゃなくて、昔は地元の小さなお店がコミュニケーションの場だった。それがすごく懐かしいわ。 今でも、人に子供の頃のベーカリーの話を聞くと、たいていすごく誠実で心温まる答えが返ってくるわ。だからそのことがすごく共通の話題を提供してくれるの」

ジョージア:「モデルをすることは自然だったけど、(ジョージアはまだ高校生の時に映画館でスカウトされました)、写真はまったく思いがけないことだったの。 ティーンの頃にポラロイドをたくさん撮っていて、ニューヨークに来た直後に付き合っていた彼がカメラを教えてくれたの。 その時は、みんな 35mm フィルムでスナップを撮っていたので何とも思わなかったけど、Instagram がブームになって私も自分の写真をアップし始めたの。 モデルをやってたことでフォロワーを開拓することができたんだけど、その後ファッション特集を撮影する側のオファーをいくつかもらったの。 今でもモデルはフルタイムの仕事だけど、写真を撮ることはよりクリエイティビティを発揮できるので、凄く楽しいわ」

キャリアの中で最も大変だった点は何?
レキシー:「よくあることでフラストレーションを感じるのは、人がベーキングすることを「かわいい」と捉えていること。ベーキングは未だに家事の一つで女性がすることだという烙印を押されていて、キッチンのものと認識されているの、「そこは女性の場所」だから。古いフェミニスト風に言えば、ベーキングには本当に力がある(そして人を力づけることもできる)と思うし、すごく基本的で人間的なもの、つまり食糧を創り出すことができると思う。 多くのお金を得て知的なスキルを開発することは大事だけど、パンも知的で重要になれると私は思う。 それは子供の誕生日にケーキを焼くことだけじゃないわ。 実際は、子供を喜ばせることではなく、手仕事と人に不可欠なものに関係することよ」

ジョージア:「自分で撮る写真に対しては本当に気軽に考えているから、『プロのフォトグラファー』という枠に自分を合わせて行くことは面白かったわ。 モデル業はいつも楽しいけど、ものすごくインスピレーションや刺激を感じるということはなかったから、最近ニューヨーク大学に入って勉強しているの。 モデルの仕事を始めたので高校を出てすぐには大学に行かなかったの。だから、大人になって新しい勉強をする時間はすごく楽しいわ。 学校の時間の半分は変化に富んでいて流動的、後の半分は、目を引き抜いて自分を見つめ直さずとも、自分に期待されていることを理解してそれに応える方法を見いだすために費やしているわ」

レキシー、パンにまつわる最初の思い出は?
「私のキャリアパスを話すのは興味あるけど、実は料理の世界の中で育ったわけではないの。 私はマンハッタンの郊外出身のユダヤ人で無神論者、パパはブロンクスのリバーデール地区出身なの。 何かあるとすれば、最初のパンとの係わりは、安くていい加減なユダヤ系かイタリアンの惣菜屋さん。 弟は偏食がひどくて、私たちがフランスパンと呼んでいるものしか食べなかったのを覚えているわ。でもそれはホントに質の悪いバゲットだった」

ジョージア、アーティスティックなプロセスは?
「被写体を見つけるのが好きなの。 私がやっていることを表現するベストな方法だと思うわ。 どこへ行くにもカメラを持っていって、何かあれば撮影する。 特に何かを探しに行く訳じゃないわ。 アーティスティックな野望は持っていないの。 もっと個人的なドキュメンタリー式のプロジェクトよ」

レキシー、グルテンフリーのブームをどう見る?
「ここ10年で、グルテンフリーの人たちやグルテンフリーの商品を製造する企業が出て来たわね。 でも、人口の1パーセントのセリアック病患者を除いて、私を含めほとんどの人たちはグルテンに対して実際それほど敏感ではないのよ。 問題は、収穫量を増やすために小麦がどんな気候にも強く、生産性の高い穀物に改造されてきたということ。 多くの理由があって始まったことだけど、突き詰めると、みんなが過剰反応してしまうのはこの小麦の変種に対してであって、グルテンではないのよ。 私は、古来の穀物を復活させて石臼を使うように努力している農場に興味があるの。つまりより粗くて加工されていない小麦粉ということ。 古代穀物の小麦粉は品種改良小麦のように白パンをふくらませることはないけれど、人類がヒトとなったときに、それが原因で病気になったことはない穀物なのよ」

二人が一番ワクワクしている新しいプロジェクトは?
ジョージア: 「この春に新学期が始まるから、もう一度学校に戻ることに焦点を当てているの。 図書館で教科書(天文学と社会学のクラスは特に夢中)に頭を埋めて何時間も過ごすのを楽しみにしているのよ。 学校を「仕事」のようにとらえることで、私自身が写真と共に自由で大らかになりたいと願っているわ。 写真を撮り始めた本来の精神(好奇心と思いつき)に戻って、一番好きな個人的な日記スタイルの写真にエネルギーを注ぎたいの。 それに、自分のカメラと資金を使って、アメリカ国内で巻き込まれうる政治的混乱にも取り組みたいのよ。 つまり、写真のプリントを売って資金を集めることと、抗議者や活動家にレンズを向けることの両方」 

レキシー:「私はブレッドオンアース(Bread on Earth)を立ち上げるわ。世界中の(特に紛争地域出身や社会から取り残された人々が焦点)パンの伝統を保存して大切にする、包括的な構想よ。 私が集めた数多くのレシピで信じられないのは、大陸の距離をまたいで、海や山を越えて、驚くほど似ていることよ。 立ち上げたサイトの構成要素は、グルテンフリー時代に直面して、パンの伝統を守る努力をすること。 そこにフォーラムを作って、フードに関係する子ども時代の話をしたり、レシピをシェアしたり、質問をしたりするの。 様々な地域のパンにスポットを当てるインタラクティブな地図も作るわ。 他の構成要素としては、好意的な協力者から学んだことや私が探し出したレシピを発展させること。パンの写真を撮って、画像をプリントして売って、難民や移民のコミュニティのために働く慈善団体に役立てたいのよ」


レキシーとジョージアについて詳しくは semaine.com をご覧ください。 
レキシーの伝統的なトルコピデの焼き方はこちら
 

ジョージア・ヒルマー

OCCUPATION: モデル、フォトグラファー

AGE: 23歳

Currently resides: ニューヨーク、ウィリアムズバーグ

Social media handle: @georgiahilmer

 

レキシー・スミス

OCCUPATION: アーティスト&パン職人

AGE: 28歳

Currently resides: ニューヨーク、クィーンズ

Social media handle: @leche_smith

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