アシュリーのプライドストーリー
H&M Project Manager アシュリー・ライトが参加するGoing Beyond the Rainbow
「プライドは元々インクルーシブでオープン。そしてグローバルなコミュニティでもある。たとえ会ったことがなくてもつながっているんだ。 コミュニティとどうかかわるかはその人次第。 戦士にならないといけない訳ではないし、僕も毎週抗議運動をしている訳ではないけど、 その必要がある、果たすべき役割があると感じた時は、コミュニティのために立ち上がるよ。
アシュリー・ライトは今年のH&MのPrideキャンペーン「Beyond the rainbow」に登場するヒーローの一人。 世界各地のプライド月間に合わせて、6月から9月にかけて展開するグローバルキャンペーンです。 キャンペーンにはH&Mで働く仲間たちが数多く登場するほか、Mj ロドリゲス、ホアキン・ボンドーニ、チェラ・マンといった面々も登場します。
プライドのお祝いを象徴するレインボーカラーを取り上げる例年のアプローチから一歩さらに深く掘り下げ、当事者たちが語るパワフルな多様性のストーリーを紹介します。 このオンラインのプライドパレードをつうじて、マイストーリーを語る勇気を与えることを目指しています。
アシュリーにとって今回のように大々的に自らのプライドジャーニーを語るのは初めてのことでした。彼のストーリーはすでに世界中の数百万人が視聴しています。 しかし、公の場に登場することはアシュリーにとって問題ではありませんでした。 それよりも、キャンペーンに参加するという事実のほうが彼にとって大切でした。
「一定の勇気は必要だよ。 でも、僕は神経が図太いほうなんだ。 みんながそうじゃないのは分かっているし、それで全然OKなんだ。 でも、怖くても僕はあえて行動するんだ。 ネガティブに反応する人はどんな時もいる。 でもそればかり気にしていたら、何もできないよ。 同じプラットフォームを使って、ポジティブを広げる必要があるんだ。 ネガティブな人たちに負けちゃいけないんだ」
アシュリーはストックホルムでH&MのProject Managerとして働いています。 イギリスではVisual Merchandiserとして、その後中国、シンガポール、香港とアジアで働くなど、H&Mでの勤務歴は10年に及びます。 当初はH&Mで特別なキャリアプランを築くことを考えていなかった彼はこう語っています。
「人を信じていることがH&Mの大きな強みだね。 それは採用プロセス当初から感じていたこと。現在のポジションに就いた時も、そして現在もそれは健在だよ。 インクルーシブでオープンな職場環境で働けることは、僕にとってとても大切なことなんだ」
アシュリーはビジュアルマーチャンダイジングでの役割は、店舗を訪れるお客様にポジティブなエクスペリエンスを提供するために、ウィンドウのディスプレイ、マネキンのスタイリング、製品の配置などをつうじて、店舗でのカスタマーエクスペリエンスをセットアップ&管理することだと説明します。
現在は、グローバルなコマーシャルプランニングとコミュニケーションを担当し、社内コミュニケーションや資料の各市場への伝達方法を検討します。 毎年、市場に向けて膨大な量の情報やキャンペーンが発信されるため、アシュリーはすべてが計画通りに進行するように取り組む重要な役割に就いています。
でも、今回彼が新たに担った役割は別の意味で重要なものでした。 Beyond the rainbowキャンペーンへの参加は熟考の末の決断でした。
「その中で、僕は自分の過去を振り返り、どんな経験をしてきたかを思い出したんだ。 自分のストーリーを語るのは自分個人にとっても良いことなんじゃないかと思ったよ。 マイストーリーが他の人の助けになれば嬉しいし、自分のストーリーを語る勇気を与えられればいいな。 これは本当にすごいことだよ。 今、そして将来にわたって、他の人を助けられることがね。 あらゆる点を考えた上で、これはの僕の仕事だって結論を出したんだ」
アシュリーのもとには、自分もキャンペーンに参加できないか、もっと彼のストーリーについて知りたい、という声が届いています。 中には、プロの俳優やモデルなのかとアシュリーに訊ねる人もいたほど。
「とても良い経験だったよ。 僕がリラックスできるよう、全員が配慮してくれたし、 プレッシャーは一切感じなかったよ。 好きな服装で、自由に話すことが出来たんだ。 筋書が一切なかったこともすごく良かった。 どんな仕上がりになるか、まったく予想が付かなかったよ」
アシュリーは勤務時間を使ってキャンペーンに参加し、報酬も受け取りませんでした。
「個人的な利益のためではなく、コミュニティのためにやっているんだ。 報酬が発生したとしても、欲しくないよ。 この種のキャンペーンを展開する勇気を持つ企業の一員であることが嬉しいんだ」
アシュリーは、LGBTQIA+コミュニティにとどまらず、社内からも大きな注目を集めることとなり、新しい交流へとつながっていきました。
「反応は上々だよ。面識のない人からもね。 同僚からも家族からもポジティブな感想をもらったよ。 多くの人に届いたんだね。 この間も、H&Mオフィスのランチルームにいたら、知らない人がやってきて、キャンペーンで僕を見てとても感動したと言ってくれたんだ。 こういったコメントや会話に恵まれるたび、やってよかったって思うよ。
「これは今年や来年終わるものじゃない。当分続くんだ。 僕はポジティブなものに参加できることを大切にしている。 頼まれれば、またぜひやるよ。 プライドはずっと続くものなんだ。 一翼をになうことができてとても嬉しいよ。 誇らしい気分だよ。 この戦いに これからも参加していくつもりだよ」