「誰もが手に入れることができれば、ファッションは社会的平等への一手段」
ジニア・クマールはサステナブルなファッションを民主化する時期だと思っています
環境保護活動家、エコロジスト、論文を発表した科学者。ファッションの未来を変える準備は万端。 ジニア・クマールは、いわゆる普通のファッションモデル(そういうモデルがいたとしても)とは違います。
「動物保護や環境保護がやりたい仕事だと決めたのは5歳の時」と彼女は言います。「すごく小さい頃から デイヴィッド・アッテンボローのドキュメンタリーが大好きで、ジェーン・グドールのことを調べるのも好きだったの」
ファッションにも興味を持ったきっかけは?
「私は常にクリエイティブだったわ、 子どもの頃は絵を描いたり彫刻したり。 私にとってファッションは、自分自身が造形、アート作品、コラボレーションアートの原石になれるクリエイティブな表現方法。 一緒に仕事をするフォトグラファーやデザイナーにはいつもワクワクさせられるわ。 未知の要素が大好き、完成したものがどんなふうになるか全く分からないから」
ファッションは重要?
「そうでもあり、 そうでもないわ。 私が今まで読んだ中で一番素晴らしかったストーリーは、アブドゥル・サッタル・エディという人のこと。 彼は1928年、インドのグジャラートに生まれて、一度に2着しか服を持たなかったの。 でも彼は2万人の捨て子を救済、5万人以上の孤児を社会に出し、4万人以上の看護師を育成したのよ。 ファッションは、ただ服を着るという手段にしか過ぎない人もいるの。
でも、外見で判断される私たちの世界では、ファッションは民主化されたものであるべき。 そうでないと、服装で社会階級が判断される時代に戻ってしまう。 誰でも手に入れることができるようになれば、ファッションは社会的平等の一手段になると思うわ」
H&Mはサステナブルなファッションの民主化を目指しています。 どう思われますか?
「サステナブルなファッションの民主化は非常に重要だと思うわ。 従来、サステナブルなファッションは高価でかなり入手困難だった。 大多数の人々は他の選択肢を選ばざるを得なかった。サステナブルな服が欲しくないからではなくて、そういう高値が付けられた服が市場から締め出されていたから」
でも今は、ファッション業界の大手企業が本格的にサステナビリティへの動きに参入してきて、サステナブルなファッションを誰でも手にすることができる可能性が出てきたの。 革新と技術への投資は、サステナブルな方法で製造された衣料品の価格を下げて供給を増やすことで、最終的には業界全体に利益をもたらすことになるのよ。 ファッションは、半世紀以上も直線のままだったけれど、やっと円になれるわ」
今年のスプリングコレクションは、すべてリサイクル、オーガニック、よりサステナブルに調達された素材で作られました。 あなたはキャンペーンに参加していますが、 いかがでしたか?
「何と言っても、真冬のスウェーデンで春のキャンペーンを撮影するのは初めてだったわ、ハハ。 でも、パンデミックのおかげで、私たちは皆新しい可能性を索し始め、写真の出来栄えは素晴らしいものになったわ。 サステナブルな素材を着て仕事をするのは楽しいわ。 背景にある技術と革新は素晴らしい。 例えば、Agraloop™のプロセスは、ヘンプシードオイルの絞りカスのような食品廃棄物を、新しい繊維や生地に変えるの。 一方で同時に、水の使用量と二酸化炭素の排出量も削減。 本当に驚くべきことで、ほんの数年前には想像もつかなかったわ」
Instagramでもうすぐ始まる春のキャンペーンをチェックしてください、@zinniakumarについてもご覧いただけます。
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