LAUREN HUTTON IS STILL HOPEFUL

ローレン・ハットンは今でも希望に満ちている

「私たちは重大な時にいる、それをつかむチャンスがあるのよ」女性の強さ、美のコンセプト、愛への憧れ。マティ・カーンが元祖スーパーモデルと話し合いました。

ローレン・ハットンがファッション界における彼女の伝説的キャリアを振り返ってみると、著名な写真家リチャード・アヴェドンの言葉が彼女の心に残っているそうです。 

「あれは、幸せな出来事だったわ」と彼女は回想します。 カメラがシーンをありのまま切り取った瞬間、感情が突如露になった瞬間、女の人が一歩前に踏み出し、手を腰に当てた瞬間、そして、突然誰もが息を呑んだ瞬間、そう言った瞬間だったと彼女は説明しています。 それはほんの一瞬のことで、何気ない瞬間が傑出した写真になりました。「新しいものでなければならなかった」と彼女は主張します。「私たちはいつも新しいもの、革命を求めていたのよ」 

ハットンは何十年もこういう仕事を追求して来ました。 しかし、今は以前にも増して重要に感じるそうです。 「私たちは、重大な時にいるの」とハットンは言います。近づく選挙、社会正義の問題が論じられ、世界各地で女性が権力の座に就いています—「私たちはそれをつかむチャンスがあるのよ」 

そして、H&Mの秋のファッションキャラクターは、遠くから傍観するような人ではありません。 もちろんご存知でしょうが、 でもローレン・ハットンは本当に、 壁の花ではありません。 

女性がどれくらい強くなれるのかを教えてくれたのは誰?
「ダイアナ・ヴリーランド、『Vogue』の元編集長。 ありとあらゆる人が手に入れられる、とても素晴らしい雑誌を作ったわ。それはとても重要なこと。 誰もがスタイル、ファッション、ビューティーとは何かを見ることが出来たの。服だけではなく、世界中の様々な場所や、アートを通してね。 彼女は値段もさまざまな、あらゆる種類の美さを見せてくれた。 独特の目を持っていたのよ。 私が彼女に会ったのは21歳のとき。 圧倒されるばかりだったわ」 

あなたに、女性の力を示してくれる人は?
「権力を持っている女性! ヒラリー・クリントン、彼女は今まで出馬した誰よりも、この仕事に約400倍以上の経験があって、有能でこの仕事に向いているわ。 ドイツのアンゲラ・メルケル、 国際通貨基金の専務理事クリスティーヌ・ラガルド。 アフリカのタンザニアの、権力のある女性たち」 

「自分がとても美しいと思う時も、すごく醜いと思う時もあるわ。それはずっと真実だったし、たぶんこれからもずっとそう」


ローレン・ハットン
 

最近、クリエイティブな表現に心動かされたのはいつ?
「(6月のCFDAファッションアワードで)ティルダ・スウィントンがデヴィッド・ボウイに代わってファッションアイコンの賞を受けたとき。 彼女はデヴィッドへこの素晴らしい見事な手紙を書いて、「私たち」という代名詞を使った。私が彼について思うことをたくさん表現してくれて、たぶんその場にいた多くの人たちを代弁していた。 本当に感動的で、泣いてしまったのよ。 彼女はお決まりの言葉なんか使わなかった。 ただデヴィッドに話しかけただけ、私たち全員の代表としてね」 

最近、笑ったのはいつ?
「私は毎日笑うわよ。 それが毎日を乗り切る方法。 最近がいつだったか思い出そうとするけれど、覚えていないと思うわ。 たぶん一人のときね」 
自分が美しいと気付いたのはいつ?
「美しさには賞味期限があるわね。 そして私たちはいつもそれを見直している。 あるとき急に自分が表紙になって、たまたま街歩きをしててそれを見かけたとき、一歩下がってそれを見て思ったの『まあ! 彼女はものすごく美しいじゃない?』その時は気分が良かったわ。 

でもその後、たぶんその翌日に、通りかかった鏡に映った自分がこっけいに見えたの。 自分がとても美しいと思う時も、すごく醜いと思う時もあるわ。それはずっと真実だったし、たぶんこれからもずっとそう。 行ったり来たりね」 

どこにいる時が一番楽しい?
「ベッドの中ならどこでも、あるいは茂みの中。 もし誰かと一緒にベッドにいたなら、たぶん激しい恋に落ちていたわね。 茂みは、本当に野生的な場所なの。 私はアフリカ中を旅したの。 狩猟採集民と生活していたときは本当に幸せだった。 私にとっては楽園で、人間としての本来の自分に戻るわ。 見せかけもごまかしもない本当の人間と一緒にいることをずっと感じていた」 

何が一番着心地が良い?
「長い間着続けた服。 たくさん洗って、何度も何度も着た、旧知の友のような服が好き。 でも誰にとってもそうだと思うの。 自分のプロポーションを知って、何が自分に似合うかを知る必要があるわ。 そしてそれにこだわりを持たなきゃ。 自分のスタイルを見つけること、それには時間が掛かるものよ。 でも見つかるわ。 

『私が人から褒められるのは何? どの色を着ていると気分がいい? 何がキレイに見える?』というのを自覚して、そういったことを学んで覚えなくちゃ。でも私は、毎日、何年もやってきたことだから誰よりも早く学んだのよ。 それがつまり、具体的に自分は何が似合うかを見つけるということになるの。 私たちはみんな、それぞれプロポーションが違う。 そして、それは変わり続けるのよ!(笑)気を付けていなくちゃ!」 

「出かける時には必ずバッグを持っていくわ。もう45年くらいずっと同じもの」


ローレン・ハットン
 

出かける時に必ず持って行くものは?
「バッグ。もう45年くらいずっと同じもの。 マレーシアで買った小さなバックパックで、 手工芸品を作る部族の男性の作品。 一人一人がそれぞれ独自のバッグを作るのよ。 それを一つ買ったの。 毎日、同じものを入れているわ。キー、電話、ペン、ペーパー、自作のメイク用品(自分で作るから)、メガネ、パスポート。 絶対に変わることはないわ。 一つのバッグ、これが何も失くさない方法よ」 

希望を与えてくれるものは?
「土壇場で私たち自身が自重して、男性と女性で力を分け合う方法を見つける可能性があること。 それが自然の姿よ。 50/50に分け合うの。 その方向に向かってはいるけど、時間が掛かるわ。 特権に背を向けるのはかなり大変だけれども、最近では、賢い母親に育てられた賢い若者が増えてきたわね。 だから、私は希望を持っているわ。 見守っていきましょう」 

すごく欲しいものは?
「ほとんどないわ。 私の人生は幸運なものだった。 欲しいと思ったものはほとんど手に入ったの。 愛は欲しいけれど持っているし、持ち続けたいわ。 だから、持続する愛が欲しいわね。 すぐに消えてしまうような愛は欲しくない。 私は愛し愛されたい。 それは誰もが望むことね。 そして誰もが必要なこと」 

あなたの最大の勝利は?
「それは答えにくいわね。 何から始めていいのかさえ分からないわ。 ずっと自分でお金を稼いできて、男性からもらったことは一度もなかったことかしら。 もちろんそういう考え方で育ってきたわけじゃないけど、自分自身で見つけたのよ。 神様に感謝ね」

 

ローレン・ハットンは、H&Mのオータム・ファッション・キャンペーンに出演中です。

 

ローレン・ハットン

AGE: 72歳

OCCUPATION: モデル、女優 

LOCATION: ロサンゼルス、ニューヨーク

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