今旬なのは、ドレッシーなメンズウェア

かなり前から、「控えめなラグジュアリー」が ファッション界で旬のトレンドとしての評価を確立し続けています。ハイエンドな素材製の控えめな衣類でつくる、ミニマルなスタイル。目立つロゴや一目でわかるデザイナーブランド名などは入っていません。今シーズンも、このスタイルが引き続き主流になっています。

「H&Mの新しい秋ファッションは、『控えめなラグジュアリー』トレンドの延長線上にあるものだけど、同じタイプのスマートなファッションを、よりお手頃な価格でお届けするもの。カーコートのようなアイコニックなメンズウェアアイテムを、コンテンポラリーなファブリックで再解釈して、タイムレスだけどモダンな美的感覚を演出しているよ」とコメントするのは、H&M Men’sのHead of Design、ロス・ライドン。

タイムレスな合着を同色系のレイヤーでまとめたルックは、ミニマルできちんと感たっぷり。パットがなくてゆったり感あるシルエットだけれども、シャープさは健在。着心地抜群のうえに、自信もわいてくるスタイルです。ニュートラルなアースカラーで構成された、落ち着き感のあるカラーパレットには、オフホワイト、グレー、ブラック、ベージュとブラウンが含まれており、色彩とテクスチャーの質感にさりげなく視線を誘導します。

「ストリートウェアのトレンドに対抗するものとして、テーラリングと紳士服の影響が大きなカムバックを果たしつつあるんだ。でも、フォーマルすぎるルックじゃいけない。ダブルブレストのブレザーはジーンズと合わせると最高。そしてレザージャケットは、ゆったりとしたテーラードパンツをコーデすれば、とびきりシックになる。キャメルのウールブルゾンは洗練感が高いけど、とても着回しが利く。秋にぴったりのジャケットだよ」とロス・ライドンは言っています。

ロールネックセーターやゆったりとしたカーデガン、クラシックなクルーネックなどのラグジュアリー感あふれるニットウェアも、スポットライトを当てるべきアイテム。この季節のステートメントアウターの下に着て、ウールパンツやルースフィットのジーンズと合わせるのが旬な着こなし方です。大きなトートバッグ、ヘビーニットスカーフやチャンキーなローファーなどのアクセサリーは、控えめなのにインパクトは最大限。スタイルの洗練度を高めてくれます。

新作A/W 2023メンズウェアは、9月14日よりストアとオンラインショップhm.comで入手可能です。